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水のコラム

静岡の海でクラゲ急増中!海水温上昇と暮らしへの影響【水道職人:プロ】

最終更新日:2025年09月22日 その他

静岡県は、駿河湾と相模湾という2つの美しい海に面し、さらに富士山の豊かな湧き水にも恵まれた、まさに「水の王国」とも呼べる場所です。

県内には、柿田川湧水群をはじめとする名水百選に選ばれた湧き水スポットも多く、澄んだ水は静岡県民の大切な誇りのひとつとなっています。
また、駿河湾の深海は日本一の深さと言われており、多様な海の生き物たちが生息する豊かな海でもあります。

そんな静岡の海ですが、近年、地球温暖化の影響によりさまざまな変化が現れています。
特に注目されているのが「海水温の上昇」による生態系の変化です。

中でも、クラゲの大量発生は私たちの生活や産業にも少なからぬ影響を与えているため、地域でも問題視されています。

海水温の上昇による影響

地球温暖化によって、海の中の温度も年々上がってきています。
静岡県の海では、夏だけでなく春や秋にも高めの水温が続くようになり、海の環境が大きく変化してきました。

この変化は、魚の移動や漁業のタイミングに影響するだけでなく、クラゲの大量発生など、予想外の現象も引き起こしています。

クラゲ大量発生の原因は?

静岡県の沿岸でも、近年、ミズクラゲやエチゼンクラゲの大量発生が問題になっています。
その背景にあるのが、海水温の上昇。

東京大学大気海洋研究所(ICRC)の調査によると、クラゲは水温18℃~25℃の環境で最も繁殖しやすく、この温度帯が長く続くほど発生が増えるとされています。
従来は初夏から初秋の限られた時期だったこの水温帯が、温暖化の影響で春先から晩秋まで続くようになり、繁殖のチャンスが大幅に広がったというわけですね。

さらに一部の研究では、海水温が1℃上がるだけでクラゲの繁殖期間は約2週間延びるとされ、個体数が最大3倍近くにまで増える可能性があるといわれています。

漁業への深刻な影響も

クラゲが増えると、美しい海の景観だけでなく、漁業にも大きな影響を与えます。

定置網にクラゲが大量に掛かってしまうと、魚とクラゲを選り分ける作業に時間がかかり、漁獲効率が大きく低下します。
また、クラゲの体にある毒で魚に傷がつき、商品としての価値が下がってしまうことも。

沼津港や清水港などでは、特殊な網の導入やクラゲ除去装置の設置など対策が進められていますが、発生の規模や時期が不定期なため、完全な解決には至っていないのが現状だそうです。

水道システムへの影響

クラゲの影響は、他にもあります。
あまり知られていませんが、海水を利用している施設やインフラにも影響を及ぼすことがあるそうです。

たとえば、海水淡水化施設や沿岸部の工場では、冷却用の水の取水口にクラゲがつまり、取水効率が低下するといったトラブルがよく起こります。
静岡県内の一部工場では、クラゲの除去スクリーンの清掃回数が、10年前に比べておよそ3倍に増えたという報告もあるそうです。

こうした設備トラブルは、生活や産業に関わる問題として、じわじわと私たちの暮らしにも影響を及ぼしています。

クラゲと共生する新たな挑戦

こうした状況の中で、クラゲを「害」として扱うだけではなく、地域の自然や観光資源として活かそうという動きも広がっています。

2025年春、沼津市にある「伊豆・三津シーパラダイス」では、クラゲの魅力に触れられる新施設「ふわルーム」がオープンしました。
この施設では、幻想的な空間でクラゲの美しさを体感できるだけでなく、クラゲの生態や海洋環境の変化についても学べるようになっています。

また、駿河湾で見られるクラゲの種類や発生状況を紹介するコーナーもあり、地元の海の実態を知る貴重な学びの場となっています。
地元の学校でも、この施設を活用した海洋学習が始まっており、次の世代に向けた環境教育としても注目されているのだとか。

家庭でもできる海の守り方

海の環境を守るために、特別なことは必要ありません。
日常生活の中にも、水質悪化やクラゲの異常発生を少しでも減らすためのヒントが転がっています。

まず、食器を洗うときは、食べ残しや油を排水に流さないよう心がけましょう。
キッチンペーパーなどで拭き取るだけでも、河川や海に流れる栄養分を減らせます。

栄養が減ることで、プランクトンやクラゲの異常繁殖も抑えられ、海が豊かさを保ちやすくなります。

また、洗剤選びにも少し気をつけてみるのもいいでしょう。
過去に、リン酸塩(Phosphates)が含まれた洗剤が河川に流れ込み、プランクトンの異常増殖(富栄養化)を引き起こしていたという実例がありました。

最近ではリン無配合で生分解性100%の洗剤も増えており、こうした環境にやさしい選択は海への負荷をぐっと減らすことができます。
※生分解性:使用後の排水に含まれる洗剤成分が、微生物によって水などの無機物に分解される性質のこと

こうした日々の少しの工夫が、海の健康を守る力になります。
家庭でもできる小さな一歩が、未来の地域の海を支える大きな力になるということは、心に留めおきたいですね。

静岡の海を守り、安心して楽しむために

今回は、静岡の海の現状や、クラゲ被害の実態についてざっくりとまとめてみました。
駿河湾を中心に魚や海藻、漁業などが影響を受けつつある中、私たちの日常の工夫や地域の取り組みが大きな支えに繋がります。

家庭排水に油や食べ残しを流さない、小さな汚れはふき取るといった日々の配慮が、河川や海の水質汚染を軽減する助けになります。
静岡の美しい海を、今もこれからも楽しめるよう、意識した行動を心掛けたいものですね。

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