お風呂の排水口詰まりはラバーカップを使おう！選び方と使い方 -しずおか水道職人 -静岡県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

お風呂の排水口詰まりは、逆流や悪臭などを招く頭の痛いトラブルです。厄介な故障ですが、ラバーカップを使えば改善できるかもしれません。

ラバーカップはトイレに使うイメージをもっている方が多い道具ですが、正しい種類とサイズを選べば、お風呂の排水口にも使えます。

うまく使えば、頑固な詰まりも改善できるため、とても便利です。この記事では、そんなラバーカップをお風呂の排水口で使う方法を解説します。

お風呂場の詰まっている排水口を確認する方法

お風呂場の排水口は、詰まっている場所がわかりにくいことがあります。とくに、浴槽と洗い場で配管を共有しているユニットバスは、どこでつまりが発生しているのかわかりにくいです。

詰まっている排水口を調べる際は、排水口ごとに水を流しましょう。浴槽と洗い場で水の流れを確認し、流れの悪い方があればそちらの排水口が詰まっているとわかります。両方流してわからないときは、排水口トラップなどを外して再度流してみましょう。

お風呂場の排水口を詰まらせる原因

お風呂場の排水口が詰まる原因は、主に3つです。それぞれ特徴があり、原因になっているものごとに対応しなくてはなりません。排水口を詰まらせる原因について解説します。

髪の毛
詰まりの原因になる物の中でも、とくに多いものです。人の髪の毛は毎日抜け、とくにお風呂でよく抜けます。抜けた髪の毛は排水口に絡まり、配管内に入り込みます。結果、詰まりとなるのです。

お風呂場用のパイプクリーナーなどを使えば溶かしてきれいにできますが、重度の詰まりとなると満足いく効果を得られないことが多いです。お風呂場の詰まりを防止するには、できるだけ髪の毛が配管内に入り込まないようにする対策をしなくてはなりません。

せっけんカス
髪の毛にシャンプーやせっけんのカスが絡みつくと、塊状になります。これもまた詰まりの原因です。せっけんカスは髪の毛と違い、小さく、液状で流れていくこともあります。完全に防ぐのは難しいです。せっけんカスの影響を防ぐには、こまめに排水口や配管を掃除する必要があります。

異物
お風呂場で使うケア用品や、子どものおもちゃも詰まりの原因になります。排水口トラップがあるなら、ヘアキャッチャーに引っかかるため、中に落ちることはほとんどありません。ただ、浴槽などトラップがない場所で詰まることがあります。

異物を詰まらせた場合は、浴槽や配管を分解しないと取り除けません。家庭での修理は不可能です。異物を詰まらせたときは、業者の力を借りましょう。

軽度のつまりなら排水口掃除をするだけでも改善できる可能性がある

厄介な汚れが多いお風呂場の排水口ですが、軽度の詰まりなら排水口を掃除するだけで改善できる可能性があります。

お風呂場の排水が滞り始めた時点で、ヘアキャッチャーに絡んだ髪の毛などを取り除きましょう。取り除いた髪の毛が配管に流れては意味がありません。ごみ箱に捨てるようにしましょう。

お風呂用洗剤と古歯ブラシがあれば、それでせっけんカスを磨き落としてください。排水溝掃除に合わせてパイプクリーナーなどで配管の掃除も行っておきましょう。排水溝掃除をしてもきれいにならない場合は、ラバーカップを使うと改善できるかもしれません。

ラバーカップの選び方

ラバーカップはお風呂の排水口が塞がれたときにも使える便利な道具です。正しく使うには、排水口に合ったものを選ばなくてはなりません。ラバーカップの選び方を学びましょう。

排水口用タイプを選ぶ
ラバーカップには複数の種類があります。排水口に使うのは、カップ部分がお椀状のタイプです。一般的に「ラバーカップ」と聞いて連想する形のものを購入すれば問題ありません。

ラバーカップの中には、洋式トイレや節水型トイレ用のタイプがあります。これらはカップの形状が違うため、間違えないようにしましょう。

タイプだけでなくサイズにも注意して
ラバーカップは、配管内をゴムのカップで覆い、中を真空状態にすることでつまりを引き抜くように取り除きます。

ラバーカップのサイズが小さいと、排水口をうまく覆えないため意味がありません。かといって排水口より大きいものだと力がうまくかからないため、効果を発揮できなくなります。

ラバーカップのサイズは、排水口に合わせたものを選びましょう。購入の際は、事前に使いたい排水口の直径などを測っておくと、選びやすくなります。

ラバーカップの使い方

ラバーカップの選び方を押さえたところで、実際の使い方も覚えていきましょう。ラバーカップの使い方を解説します。

用意する道具
お風呂場でラバーカップを使うときは、以下の道具をご用意ください。

 ラバーカップ
 タオル
 ゴミ袋

基本はラバーカップだけで充分ですが、塊状のごみが取れたとき、そのまま配管に捨ててしまうと取り除いた意味がありません。すぐに捨てられるよう、ゴミ袋を用意しておきましょう。

タオルは排水口やその周辺を塞ぐために使います。いらないタオルがあれば、それを使いましょう。用意できたら作業に移ります。

排水口のヘアキャッチャーを外しラバーカップで覆う
洗い場の排水口に使う場合は、ヘアキャッチャーなどのパーツを外しましょう。排水口が目視できる状態にしてください。浴槽の排水口を使う場合は、この作業は必要ありません。

なお、ユニットバスは浴槽と洗い場の排水口がつながっています。洗い場の汚れを取りたいときは、浴槽に栓をしてください。栓をしないと、浴槽の排水口から空気が抜けてしまうため、意味がありません。

浴槽側の詰まりを取りたいときも同様です。洗い場の排水口から空気が通らないよう、タオルなどで塞ぎましょう。準備ができたら、ラバーカップを排水口に押し付けます。

カップ部分が隠れるまで水を注ぐ
カップが排水口を覆っている状態ができたら、カップ部分が隠れるまで水を注ぎましょう。注いだ水がほかの溝などに逃げてしまうなら、タオルで塞ぎます。これで、配管の中を真空にする準備が整いました。つまり取り作業はここから取りかかります。

カップを押し込み引き抜く
準備ができたカップを排水口にグッと押し込み、力を込めて引き抜きます。詰まりの元が取れるまで、何度も繰り返してください。

ラバーカップは引き抜くときにつまりを取る力が働きます。押し込むと詰まりの元を配管の奥に追いやってしまうため、ご注意ください。

詰まりが取れたら、ごみ袋に捨てて後片付けをします。タオルを片付け、排水口のパーツをもとに戻してください。後片付けがすべて済んだら、きちんと改善されたか確認します。水を流してしっかり流れたら、作業は完了です。

ラバーカップでも詰まりが取れないときは業者に修理を依頼しよう

頑固な詰まりだと、ラバーカップでは取り除けないことがあります。このような場合は、業者に依頼しましょう。

業者は、高圧洗浄機や専門的な知識がないと扱えない薬剤など、家庭では使用できない道具を使っての修理が可能です。家庭では取れないつまりでも、業者なら簡単に取れることもあります。

重度の詰まりが発生したときは、無理して修理しようとすると悪化する可能性もあるため、危険です。ラバーカップでも取り除けない詰まりが発生したら、業者に相談してください。

まとめ

お風呂の排水口詰まりは、髪の毛やせっけんカスにより発生します。詰まりを発生させないようにするには、こまめに排水口や配管を掃除しなくてはなりません。また、詰まりが軽度なら排水溝掃除でも改善できる場合があります。

掃除でも改善できない詰まりは、ラバーカップを使いましょう。購入する際は、排水溝にあったタイプとサイズを選ぶようにしてください。使い方にコツがいる道具ですが、正しく使えばとても便利です。いざというときのために、使いこなせるようになりましょう。

なお、どうしても修理できないときは、自分の力だけで解決しようとせず、業者などのプロの力を借りてください。

関連記事

ラバーカップの種類・使える故障・使い方を覚えよう！ 水回りのつまりトラブル解消法 排水口をきれいにして浴槽のつまりを防止しよう 【箇所別】水の逆流で考えられる原因と対処方法