水のコラム
ディスポーザーとは?流せるものと流せないものを確認しよう
近年、マンションなどで設置されることが多くなったディスポーザー。まだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、そもそもディスポーザーとはどのようなものなのか、そして使用するとこでどんなメリットがあるのか、詳しく解説します。
ディスポーザーとはどのようなもの?
ディスポーザーとは、キッチン下に設置できる生ごみ処理設備のことです。シンク下で生ごみを粉砕して、そのまま下水に流す仕組みになっています。ディスポーザーは一戸建てにも取り付け可能な設備ですが、浄化槽の設置が必要になるため、マンション等に多く取り入れられています。
ディスポーザーの生ごみ処理方法は「連続投入式」と「バッチ(一括投入)式」の大きく2種類に分けられます。「連続投入式」は生ごみを次々に入れて粉砕していく方法で、「バッチ(一括投入)式」は粉砕室にごみを溜めた後に一括で処理する方法です。どちらも生ごみを入れる前に、必ず水を流すのがポイントです。
ディスポーザーを導入するメリット
ここからは、ディスポーザーを導入するメリットを4つ紹介します。
生ごみの臭いを防げる
まず大きなメリットとして、生ごみの嫌な臭いがなくなることが挙げられます。
夏の暑い時期はとくに、キッチンの生ごみの臭いは気になりますよね。少し放っておくと、とてつもない悪臭を放つこともあるでしょう。
しかし、ディスポーザーを使用すれば生ごみを溜め込むこともないため、臭い発生しにくくなるでしょう。
害虫の発生を防ぐ
2つ目のメリットは、害虫の発生を防ぐということです。シンクに生ごみを残すということがなくなるので、虫の発生が激減するでしょう。
清潔な状態を保つことができる
3つ目のメリットは、常にキッチンを清潔な状態に保てることです。すぐに生ごみを処理するので、排水溝に黒ずみやカビも発生しません。三角コーナーも不要になりますし、余計な掃除も避けられるでしょう。
ごみ出しが楽になる
4つ目のメリットは、ごみ出しの負担を軽減するということです。生ごみは水分が多く、家庭内でのごみの重量の大きな割合を占めるもの。
ディスポーザーで生ごみを流せば、生ごみ自体を減らすことができるので、ごみ出しの負担が軽減できます。ごみ袋が有料の地域なら、ごみ袋の料金の節約にもつながるでしょう。
ディスポーザーに流せるものと流せないもの
ディスポーザーは生ごみを粉砕して流す装置といっても、すべての生ごみを流せるわけではありません。流せないものもあるため注意しましょう。
ディスポーザーで処理ができない具体的なものについては、メーカーや機種によっても異なります。トラブル防止を避けるためにも、流せるものと流せないものをしっかり確認して、使用していきましょう。
一般的には、野菜や果物のくず・ご飯・魚の小骨・手羽先などの骨・海藻類・肉類など、よく家庭内で出る生ごみであればディスポーザーに流すことができます。パスタやラーメンなどの麺類もディスポーザーで粉砕できるため、そのまま流すことが可能です。
野菜や果物の皮や芯は、大きすぎると粉砕できないことがあるので、厚みのあるものはある程度カットして流すようにしましょう。
また、他のごみと混ぜれば、ディスポーザーに流せるものもあります。玉ねぎの皮、あさりやしじみなどの貝類、枝豆の皮などは、単体で流してしまうと粉砕しきれずに詰まってしまうかもしれません。
これらは、他の生ごみと混ぜてディスポーザーに入れるか、ディスポーザーは使わずそのまま通常の生ごみとして出すようにしましょう。
さらに、餅・うどん・鶏の皮・生魚の皮など粘り気があるものは、ディスポーザーに流す際には注意が必要です。粘り気のある食材は、ディスポーザーとの相性が悪い傾向が見られます。そのため、一度に流すことは避け、少しずつ分けて利用するようにしましょう。
加えて、卵の殻・魚の骨・魚の頭が流せるかどうかは、ディスポーザーのメーカーによって異なります。最新の機種だと問題なく利用できるようですが、古い機種だと粉砕できないこともあるようです。
また、利用できる機種だったとしても、一気に入れると粉砕が難しいことも。食材の固い部分なので、分割して投入することをおすすめします。
ディスポーザーに流せるものは、生ごみだけです。色んなものを粉砕するからといって、ティッシュやタバコ、スプーンやフォークを流すことは絶対にしないようにしましょう。もし流してしまうと、故障の原因になりかねません。
スプーンやフォークなどは、食器を洗っている時に間違って混入する恐れがあります。洗いもの中は、ディスポーザーに蓋をするなどして十分に注意しましょう。
まとめ
ディスポーザーは、シンク下で生ごみを粉砕してそのまま下水に流す仕組みになっています。そのため、生ごみの嫌な臭いを溜めることなく、清潔なキッチンを保つことが可能になるのです。
しかし、ディスポーザーはすべての生ごみを流せるわけではありません。基本的な生ごみは流せますが、粘着力のあるものや、繊維質のものは特に気を付ける必要があります。メーカーや機種によっても異なりますので、使用前にしっかり確認しましょう。
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