水のコラム
ラバーカップの種類・使える故障・使い方を覚えよう!
トイレの詰まりを解消するのによく使われている道具のひとつに、ラバーカップがあります。ラバーカップはとても便利な道具ですが、使いこなせなければ効果がありません。
ラバーカップを使いこなすには、使いどころやトイレに合わせた形状・サイズなどの知識が必要です。そこで、的確に使いこなすのに必要な知識をまとめました。使っているけど効果がいまいち出ていないなどのお悩みをもつ方に役立つ内容です。
ラバーカップとは
ラバーカップ・通商スッポンは、トイレや排水口に使う掃除道具のひとつです。吸引器具とも呼ばれます。便器や洗面台などの排水口にカップを吸い付け、真空状態にします。その状態で動かすことで水ごと原因となったものを引き上げ、改善する仕組みです。
仕組みはとても簡単ですが、実際にやってみるとコツがいることが分かります。また、排水口内を真空状態にする関係から、使う場所に合わせて的確な製品を選ばなくてはならないのも、難しいポイントです。
ラバーカップの種類と同じように使う道具
ラバーカップはその仕組みから、さまざまな種類・サイズが販売されています。使用場所により、的確なものを選ばなくてはなりません。製品の主な種類と同じ器具をご紹介します。
「スッポンを使っているけど、うまくできたときがない」と思っている方は、まずは自宅にある製品の形状を確認してみましょう。
トイレ用ラバーカップ
お椀状のカップが付いたものや、お椀に突起が付いたものです。お椀状のものは和式に、突起が付いたものは洋式に使用します。
形状の違いは、排水口の大きさが関係しています。和式は排水口が広いため、広い範囲を負うことができるお椀型です。対して、和式に比べると排水口が狭い洋式用は、突起部分がフィットするようになっています。
家にスッポンがある方は、トイレの形状と製品の形状があっているか確かめてみましょう。
節水トイレ対応タイプ
トイレ用製品は和式・洋式だけではありません。節水トイレ用タイプもあります。このタイプは、和式・洋式用ではカップになっている部分が、ただの柔らかいラバーになっているのが特徴です。和式・洋式の両方に使えます。
節水型は水の量を調節するため、複雑な構造をしているものが多いです。通常の製品では正しく使えない可能性があります。節水型の製品は、柔らかいラバーでできているため、複雑な構造でもしっかりフィットします。
「トイレとスッポンのタイプはあっているのに、なぜかうまくできない」などの場合は、自宅のトイレが節水型か確認しましょう。節水機能があるなら、節水型の製品に買い替えてください。
排水口タイプ
ラバーカップには、カップの底が出っ張っていないものがあります。これは流し台や洗面台・お風呂場などに使う排水口用です。形状やサイズが違うだけで、原理は一緒です。そのため、形状が合えばトイレにも使えます。
真空ポンプ
真空ポンプとは、文字通りポンプ場の形状をしたラバーカップです。ハンドルを引くことで排水口の中を真空にして原因のものを取り除きます。従来のスッポンだと、使うのにコツがいりますが、真空ポンプはハンドル操作だけで同じ状態を作り出すため、操作が簡単です。軽い力でトイレの中をきれいにできます。
掃除やトイレの修理がグッと楽になるものですが、その分価格がほかのタイプよりも高めの傾向にあります。費用が気になるなら、ラバーカップの方がよいでしょう。
ラバーカップは使いどころが決められている
便利なラバーカップですが、使いどころが限られています。使いどころを間違えると、改善どころか状況を悪化させてしまうかもしれません。使いどころと、使えない場合の対処法を覚えておきましょう。
使えるのは排水口に流せるものがつまったときだけ
ラバーカップが使えるのは、トイレに流せるものが詰まったときだけです。具体的には、以下のものが該当します。
● トイレットペーパー
● 排せつ物
● 水に溶けるティッシュや掃除用シート
どれも水に流せるものばかりです。使いどころとしては、正常に使っていて詰まったときだけといえます。
異物が原因の場合は使わない
トイレには、まれにおもちゃや文房具などを詰まらせるケースもあります。このような場合には、使えません。異物が詰まったときは、便器や配管を外して取り除かなくてはなりません。
大規模な取り外し作業は、特殊な知識や技術が必要です。異物によるトラブルは、業者に修理してもらいましょう。
ラバーカップの使い方
ラバーカップは使い方が重要な道具です。形状やサイズが合っていても、使い方が間違っていると正しく使えません。また、トラブルが解消されたときに、水が飛び出ることがあるためその対策も必要です。
スッポンを正しく・安全に使う方法をご紹介します。使う際は、こちらをご覧になりながら実践してください。
用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。
● ラバーカップ
● マイナスドライバー
● ビニールシート
● バケツ
● 給油ポンプなど水を吸い出す道具
ラバーカップを使うときは、水の吹き出しに備えて養生します。また、トイレの状態により、水位の調節が必要です。水を足したり減らしたりできる道具を用意しましょう。道具が用意できたら、下準備から取りかかります。
まずは排水口周りを養生する
まずは周りをビニールシートで養生しましょう。便器の周りの壁や床を覆ったら、真ん中にラバーカップのカップ部分が通る程度の穴をあけたビニールシートで、便座を密閉してください。穴が排水口の真上に来るようにします。
こうすることで、水が噴き出ても被害を最小限に抑えることが可能です。万が一のときも、掃除しやすくなるので忘れずに行いましょう。
止水栓を止めて水位を調節する
養生が終わったら、止水栓を留めます。マイナスドライバーを溝に差し込んで、止まるまで回してください。このとき、回した回数を覚えておくと、栓を開けるときに回す量を間違えません。
栓を回しすぎると水が大量に出ます。開けるとき別のトラブルを発生させないためにも、どれくらい回したかを覚えておきましょう。
次に、排水口内の水位を調節します。スッポンを入れたとき、カップ部分が水に浸かる程度まで調節しましょう。水が多いときは給油ポンプで吸い出して、足りないときはバケツで水を入れます。調節できたら下準備は完了です。
ラバーカップを排水口に密着させ押し引きする
準備ができたら、ラバーカップをビニールの穴と排水口に差し込んでください。排水口をカップ部分で密閉するように押し付けます。排水口にグッと押し込んで、ゆっくり引いてください。
このときのポイントは、引き抜くときに力を入れることです。ラバーカップは、引き抜くときの力で詰まりを取り除きます。排水口からカップが取れないように、かつ引き抜くときに力を入れるのはコツがいりますが、慣れれば簡単です。詰まりが取れるまで、何回か繰り返しましょう。
詰まりが取れたら止水栓を開けて正常に動くか確認する
詰まりが取れると水が流れます。このとき、取れた勢いで汚水が逆流することもあります。スッポンを使うときは、便器に近づきすぎないようにしましょう。
詰まりが取れたら、止水栓を開けて正常に流れるか確認してください。いつもと違う状態なら、再度栓を閉めて作業を行います。正常に流れるまで続けてください。トイレがいつもと同じ動きをしたら、作業は完了です。後片付けをしましょう。
ラバーカップは水洗いと天日干ししてからしまう
トイレの排水口や汚水に浸かったラバーカップは、汚れや雑菌が大量についています。そのままにしておくと、においやコバエが湧くため、不衛生です。水洗いしてきれいにしましょう。気になるようなら、トイレ用洗剤の使用もおすすめです。
きれいにしたら天日干ししてしっかり乾かします。ケースなどにしまうときは、完全に乾いてからしまってください。
まとめ
ラバーカップは、選び方や使い方など、コツがいる道具です。使いこなせれば、いざというときでも落ち着いて対処できるようになります。最近は真空ポンプのように、使いやすい道具も増えてきました。少々価格は高めですが、こうした道具をえらぶのもおすすめです。
スッポンを使ってもとれない詰まりは、基本的に業者の力を借りる必要があります。異物を詰まらせたときや、道具を使っても正常に戻らないときは、業者へ連絡しましょう。
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