水のコラム
地震でトイレが使用できない！？凝固剤の代用品4選
8月8日に発表された「南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）」を機に、非常持ち出し用品など、防災道具の見直しをされたご家庭は多いのではないでしょうか。
南海トラフ地震が発生した場合、静岡県の13市区町では、最大震度7が観測されるという予測も立っており、恐怖心を感じている人も多いと思います。
SNSでは水などの買い占めという単語を目にすることもあり、不安を煽られ続けているのではないでしょうか。
地震の際はトイレの問題が起きるため、簡易トイレのために凝固剤の準備が必要になりますが、手に入らずに困っている人もいらっしゃると思います。
また準備していても数が足りなくなる懸念もあり、何か代用できるものが無いかと考えているのではないでしょうか。
今回はトイレの凝固剤の代用品として、使用できるものについてご紹介をしていきます。
ご自宅に余っている人は利用をしてみてください。
トイレの凝固剤がない！トイレをそのまま使用しても良い？
地震が発生すると、水が使用できなくなる可能性があります。
1日で復旧すれば、1日くらいならトイレの中に排泄物が溜まった状態でも我慢できると思うかもしれませんが、水の復旧に何日程度かかるのか、地震が発生した段階では分かりません。
水道管の破裂や地域が液状化を起こしていると、数週間断水状態が続くこともあるでしょう。
断水期間の目途を予測することはできないため、地震が発生したときは、水が使用できるようになるまで、トイレをそのまま使用することはおすすめできません。
またマンションなどの集合住宅にお住いの場合、排水管が繋がっているため、上階が排水をすることにより、下階のトイレで汚水の逆流が起こることがあります。
この懸念が持たれる場合、例え水を使用できる状態であったとしても、トイレの使用禁止令が管理会社や大家から公布される場合があるでしょう。
自分中心に動き、汚水の逆流を起こしてしまった場合、損害賠償を求められるケースもあります。
戸建て住宅の場合、排水管が下水道まで繋がっているため、排水管が地震で損傷を受けたり、排水溝がつまったりすると、排水が家の中に逆流してくるため、トイレの使用ができなくなります。
断水にならなかった場合でも、トイレをそのまま使用しない方が良いケースはあるのです。
トイレの凝固剤の代用品4選
地震でトイレの使用ができないとき、簡易トイレ（災害用トイレ）を使用しますが、凝固剤が必要となります。
凝固剤には尿や便を固める働きと、排泄物の臭いを抑える働きがあるのです。
しかし凝固剤の数が足りないときや、凝固剤の準備が間に合わない場合があります。
このようなとき、凝固剤の代用品となるものを使用することで、排泄物への対策ができるでしょう。
ただし、凝固剤の代用品には便を固める力はない点に注意が必要です。
凝固剤はなぜ必要？
凝固剤を使用せずに袋の中に排泄をした場合、袋が破れてしまったときに排泄物が漏れだす可能性があることや、排泄物がむき出しのまま袋に入っていることで、悪臭にも悩まされる可能性があるでしょう。
地震のときはごみの集荷もいつ再開されるか分からないため、排泄物をご自宅に置いておく必要があります。
凝固剤を使用することで、ご自宅の中で排泄物が漏れだすことや、悪臭が家中に充満することを予防することができるのです。
ベランダや庭に出しておくから心配不要と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、窓やドアの隙間から臭いが家の中に入ってきますし、ベランダや庭を掃除しなければならなくなるため、どこに置いておく場合にも、凝固剤を使用することがおすすめです。
凝固剤の代用品①オムツ
お子さまのオムツの余りや介護に使用されていたオムツの余りなど、ご自宅にオムツがある場合があるでしょう。
オムツには吸水ポリマーが使用されているため、尿を固める働きがあり、防臭加工も施されています。
またサイズが合う場合、オムツとしてそのまま使用することもできるでしょう。
凝固剤の代用品②ペットのトイレシート・猫砂
ペットのトイレシートや猫砂も、凝固剤の代用品として使用できます。
ただし、元々どちらもペットのために製造開発された製品のため、人間の尿を吸収するためには量を使用します。
そのため、猫砂の場合は捨てるときに重さが出るでしょう。
またどちらの場合でも、すぐに使い切ってしまう可能性もあります。
猫砂の中には固める働きを持たないものもあるので、代用品として使用する場合は注意が必要です。
ペットがいるご家庭では、飼い主が使用することでペットのために使用できるものが減ってしまい、物流の状況次第では手に入らなくなる可能性があります。
そのため、飼い主用はペット用とは別で用意する必要があるでしょう。
凝固剤の代用品③生理用ナプキン
生理用ナプキンにも吸水ポリマーが使用されているため、凝固剤の代用品として使用できます。
また生理用ナプキンは怪我をした場合に、傷口を止血するために使用することもできるでしょう。
災害時は衛生面での不安も多いため、生理用ナプキンのローリングストックを心掛けておいた方が良いかもしれません。
凝固剤の代用品④新聞紙などの紙類
新聞紙や雑誌など、ご家庭の中にあるあらゆる紙類は、尿を吸収させることができるため、凝固剤の代用品として使用できます。
ただし、撥水加工や防水加工、耐水性が高い紙は吸水力がないため、凝固剤の代用品にはなりません。
また紙類には防臭効果はないため、防臭・消臭剤の準備を別途しておいた方が良いでしょう。
防臭剤がないときは、コーヒーのカスを防臭剤として使用することが可能です。
ご自宅でコーヒーのドリップをされる人は、乾燥させたコーヒーのカスを保存しておくと良いでしょう。
使用するときは水分を含ませる必要がありますが、乾燥させるときはカビなどの対策のために、しっかりと乾燥させてください。
コーヒー専門の喫茶店などでは、コーヒーのカスを、消臭剤として使用してくださいと配布している場合があります。
貰えたときは防臭・消臭対策用品として備蓄しておくと良いかもしれません。
防臭・消臭対策をした方が良い
凝固剤を使用する場合も、代用品を使用する場合も、防臭・消臭対策は施した方が良いでしょう。
前述の通り、紙類には防臭の力はありませんが、オムツやペットのトイレシートなど、防臭加工が施された製品も、完全に臭いを防ぐことはできません。
そのため、防臭・消臭剤や消臭袋など、防臭・消臭対策を別途準備しておくと、高い防臭・消臭効果が期待できるでしょう。
消臭袋の中には、便に含まれるスカトールの臭いを消臭できる製品も販売されています。
消臭袋の種類は多いため、ご家庭の環境に合った製品を選ぶことができるでしょう。
衛生用品の準備もしておこう
アルコール消毒液やウェットティッシュなど、衛生用品の準備もしておきましょう。
断水の場合、排泄後に水で手を洗うことができません。
そのため、アルコール消毒液などがあることで、手指の衛生面を守ることができます。
また使用済み簡易トイレの処理後にも、安心感を与えてくれるでしょう。
排泄物の処理は、排泄物が凝固したものが手に付着してしまう心配や、黴菌が飛び散ってしまう心配があると思います。
処理後にアルコール消毒液などで消毒を行うことで、安心感を得ることができるのです。
使い捨てのビニール手袋を使用して処理することも、衛生面に良いでしょう。
飲食を我慢しない
トイレに行きたくないという理由で飲食を我慢する人もいらっしゃるでしょう。
食べるものがあり、飲めるものがあるときは、我慢をせずに摂取してください。
地震のときは通常とは違う環境に身を置くことになるため、平時より免疫や体力が低下している恐れがあります。
飲食を我慢することで免疫や体力の低下が加速する恐れがあるため、できる限りしっかりと栄養を取るようにしましょう。
静岡県の南海トラフ地震臨時情報
静岡県のホームページでは、南海トラフ地震臨時情報について、随時更新がされています。
南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）の発表に伴う対応では、PDFを開くと、県・市の配備情報や、交通機関の情報などの確認ができます。
8月9日～12日現在まで、毎朝7時に更新がされているので、情報が気になるときは、静岡県のホームページを確認すると良いでしょう。
参考：静岡県┃令和6年8月8日 南海トラフ地震臨時情報
まとめ
地震が起きたときにトイレをそのまま使用すると、断水や排水設備の状態により水洗することができず、汚物が数日～数週間溜まりつづけてしまいます。
汚物がむき出しで残り続けることで衛生さは損なわれ、感染症などのリスクが発生します。
また季節によっては、汚物を餌にできる害虫などの影響も受けることでしょう。
簡易トイレを使用し、凝固剤で固めることでトイレの衛生さを守ることができるので、地震の後はトイレを使用する前にゴミ袋を設置し、トイレをそのまま使用しないようにしてください。
また断水の問題や排水の問題が解消をした後にトイレを使用し、水漏れやつまりといったトラブルが発生したときは、地震の影響でトイレやご自宅敷地内の給水管・排水管が損傷している可能性があります。
このようなときは、しずおか水道職人までご相談をください！
最寄りの作業員がご自宅にお伺いし、トラブルの解消に努めます。
静岡のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「しずおか水道職人（静岡水道職人）」
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