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水のコラム

水道管の交換時期とは?放置すると大きなトラブルを招く可能性も!

2022年12月26日 水道


水道管は使用年数が経過すると同時に劣化も進みます。しかし、目に見えない水道管の劣化だからこそ、定期的なメンテナンスや水道管の耐用年数を把握しておくことが大きなトラブルを防ぐ近道です。

この記事では水道管の交換時期について、耐用年数や上下水をもとにご紹介します。予兆を察知することが難しい水道管だからこそ、大きなトラブルを防ぐためにも細かくチェックしていきましょう。

水道管の耐用年数

耐用年数とは、住宅設備などの固定資産が使用に耐用する期間を法的に定めたもののことです。住宅を建築したり、集合住宅に引っ越したりしてから、水道管は日々の使用によって徐々に劣化が進みます。水道管の寿命を知るためには、使用経過年数を振り返り、その数字から耐用年数を差し引いて割り出してみましょう。

なお、使用経過年数から耐用年数を差し引いたときに、耐用年数がオーバーしている場合は、点検・修理の検討を行いましょう。ただし、水道管の耐用年数は上下によって異なるため、以下でそれぞれの寿命について詳しく説明します。

上水
上水の水道管の耐用年数は約40年といわれています。上水に使用される水道管は主に以下の3種類です。

● 鉄管(鋼管)
● ポリエチレン管
● 塩ビ管(硬質塩化ビニール管)

いずれの水道管も40年ほど耐用年数があるといわれています。近年では鉄管(鋼管)が用いられるケースが減少し、その代わりにポリエチレン管・塩ビ管(硬質塩化ビニール管)が取り扱われているのが一般的です。

下水(74)
下水に使用される水道管は主に以下の2種類です。

● ヒューム管
● 塩ビ管(硬質塩化ビニール管)

どちらも上水の水道管同様、40年の耐用年数といわれています。

耐用年数から水道工事時期の目安を把握できる

水道管の耐用年数をもとに、工事時期を割り出すことも可能です。お住まいの住宅に引っ越しをし、住み始めた年数から耐用年数を差し引いてみましょう。賃貸住宅やマンションなどに引っ越しをした場合、水道管の設置年数や経過年数を確認することができません。

設置年数や経過年数を把握したい場合は、大家や管理会社に問い合わせてみましょう。耐用年数を過ぎた水道管は、使用中に水漏れや水道からサビが排水される場合があります。

災害による被害や水道工事などが行われていないのにもかかわらず、これらの症状が見られた場合は、水道管の耐用年数が超過している可能性を疑いましょう。

水道管を交換すべき理由
戸建ての場合、敷地内に取り付けられた蛇口・排水口から上下水道につながる水道管・排水管は、戸建てに住む住人が維持管理を行わなければなりません。水道管から不具合が見られた場合は、戸建てを所有する住人で、定期的なメンテナンスや修理をするよう心がけましょう。

なお、賃貸住宅・マンションであれば持ち主は大家や管理会社です。水道管に不具合が見られたり、排水に違和感を持ったりする場合は、住宅を管理する大家や管理会社に相談しましょう。

耐用年数を過ぎた水道管は「水漏れ」を招く

耐用年数を過ぎた水道管をそのまま使用すると、思いがけない大きなトラブルにつながる可能性があります。特に危険なトラブルが「水漏れ」です。水漏れで考えられる原因は以下の4つです。

● サビ・腐食
● ヒビによる水漏れ
● ボトルによる水漏れ
● 凍結による破裂での水漏れ

水道管は地中に埋め込まれて設置されています。そのため、生活において目にする機会はほとんどありません。つまり、水道管の現状や異常に気付きにくいといった特徴があります。

戸建てであれば、上下水道につながる水道管・排水管は戸建ての持ち主が管理しなければならないため、これらの症状が見られた場合は高額な工事費用が伴うことも視野に入れましょう。

また、水道工事の内容によっては水道が一時的に使用できなくなる場合や、待避する必要がある場合もあります。大きなトラブルを未然に防ぐためにも、水道管は定期的なメンテナンスや点検、こまめな修理を取り入れるよう心がけましょう。

なお、賃貸住宅やマンションにお住まいであれば、工事依頼やメンテナンスの管理は大家や管理会社が行います。各ご家庭で使用する水に違和感があったり、不調が見られたりする場合は、速やかに大家や管理会社に相談するよう心がけましょう。

水漏れを放置すると健康被害につながる可能性も
地中に設置されている水道管。だからこそ、普段の生活では水道管の異常にすぐに気付くことが困難です。

水道管から水漏れが発生しているのにそのまま使い続けていれば、水道管内にゴミや泥などが侵入し、細菌などを含んだ水が住宅内外に取り込まれる可能性があります。

最終的には健康被害につながる可能性もあるため、水道管の定期的なメンテナンスを心がけ、こまめな修理を実施すると安心です。

水道業者に修理を依頼する場合の注意点

水道業者に水道管の修理を依頼する場合は、以下の注意点に留意しましょう。その理由は、水道業者によっては悪徳な営業を行う業者も少なくないからです。

悪徳な指導業者に依頼すれば、あたかも必要な工事であるかのように説得され、高額な費用を請求される可能性があります。ほかにも、高額な費用を請求するのに、アフターサービスは一切対応しないといったケースもあります。

悪徳業者に修理を任せないためにも、業者選びで注意したい点について細かくチェックしましょう。

● 指定業者を選ぶ
● アフターフォローの有無
● 自宅から近い業者を探す

指定業者を選ぶ
各市区町村には「指定給水装置工事事業者」と呼ばれる水道業者がいます。指定給水装置工事事業者とは、各市区町村の水道局から給水装置工事を適切に施工すると認定を受けた業者のことです。

指定給水装置工事事業者は水道工事に欠かせない情報・知識・技術・道具を保有するため、安心して依頼できます。水道管の工事を依頼する場合は、まず指定給水装置工事事業者であるかをチェックしましょう。

アフターサービスの有無
水道管工事を行ったあと、水道から汚い水が出たり水量が減ったりするなどの不具合が見られる場合があります。水道管工事を依頼する場合は、水道管工事に伴うアフターフォローも用意されているかを確認しましょう。

アフターサービスがあれば、本来依頼するときよりも安い価格で再度修理を行う場合があります。なお、工事後の期間によっては無料で再度工事を行うケースもあるため、余計な費用をかけないためにもアフターサービスも確認しましょう。

自宅から近い業者を探す
水道管工事を依頼する場合は、できるだけ自宅から近い業者を選びましょう。遠くの業者に依頼した場合、トラブルが広範囲に広がり、近隣にも迷惑がかかる可能性があります。

水道管は地中に埋まっていることがほとんどであるため、普通に生活しているだけでは気付きにくいです。トラブルを最小限に抑えるためにも、自宅から近い業者を探すよう努めましょう。

水道管工事における費用相場

水道管工事における費用相場は、3,000~500,000円といわれています。むき出しの状態で設置された水道管や、水漏れ箇所を簡単に修理できる工事であれば3,000~100,000円ほどで工事が可能です。

まとめ

水道管は一般的に地中に埋め込まれていることがほとんどです。そのため、現状や異常に気付きにくいといった欠点があります。しかし、定期的なメンテナンスを行い、こまめに修理することで、大きなトラブルを未然に防ぎながら快適な生活が送れると考えられます。

水道管の修理工事を予想する場合は、現在お住まいの住宅に引っ越してから何年経過しているかを洗い出しましょう。そのうえで、本記事でご紹介した水道管の耐用年数を差し引くことで修理の要不要を判断できます。私たちのライフラインには欠かせない水道。だからこそ、水道管の定期点検やメンテナンスは、意識的に行うよう心がけましょう。

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