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水のコラム

下水管点検の義務!下水管の点検はなぜ必要なの?【水道職人:公式】

2025年03月28日 その他


2025年1月28日、埼玉県八潮市中央一丁目で、下水管が原因による道路の大規模な陥没事故が発生しました。
午前10時に発生したこの事故は、全国で報道され、静岡県に住んでいる皆様も大きな衝撃を受けたのではないでしょうか。
 
埼玉県での陥没事故を受け、国土交通省は全国の各自治体に、下水管の定期点検の範囲を拡大する方針を発表しました。
そして静岡県の各自治体も、埼玉県で発生した陥没事故を重く受け止め、静岡市などの各市町村で下水管の点検を行いました。
 
今回は、下水管の点検がなぜ必要かについてご紹介します。
 

陥没事故は常に起こっている


実は、下水管が原因による道路の陥没事故は、埼玉県が初めてではありません。
国土交通省によると、2022年には全国で約2600件も発生していると言われているのです。
 
日本国内に引かれている下水管の総延長は、約49万キロメートル。
その内の約3万キロメートルが、2022年度末時点の調査で、耐用年数である50年を超過しているという結果になりました。
さらに、20年後には約20万キロメートルが耐用年数を超過する見込みです。
 
現在起こっている陥没事故の多くは、深さが50センチメートル未満の小規模なものです。
しかし、小規模な陥没事故と言えども、その上を誰かが歩いていたり、車が走行していたりすれば、怪我につながる恐れがあります。
 
いつ陥没事故が起こってもおかしくない状態から、誰もが安心して道路の上を通れる。
そんな状態に持って行く必要があるのです。
 
参考:埼玉 八潮 道路陥没しトラック転落 男性救助難航 通信にも影響┃NHK
 

福岡県で起こった陥没事故


2016年11月8日には、福岡県福岡市博多区で規模が大きな陥没事故が発生しています。
この事故での犠牲者は幸いなことにいらっしゃいませんでしたが、下水管の破断や上水道の断水、停電、ガス供給の停止など、さまざまなライフラインへ影響がありました。
 
事故当時の博多区では、七隈線(ななくません/福岡市地下鉄)の延伸工事が行われていました。
この延伸工事が、事故原因の可能性があると、福岡市交通局から発表がありました。
工事前の地盤調査の結果に誤りがあったことや、地盤自体の脆さが事故の直接の原因だと言われているのです。
 
そのため、下水管の老朽化は事故の原因には当たりませんが、埼玉県での陥没事故のニュースを見て、この事故を思い浮かべた方も多いようです。
 
参考:七隈線延伸工事に係る道路陥没事故報告~福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区建設工事~┃福岡市交通局
 

下水管の点検はなぜ必要?


耐用年数を超過した下水管は、漏水や倒壊のリスクを抱えています。
また、下水管がつまってしまう可能性もあり、下水管がつまってしまうと、逆流を起こすリスクが発生します。
耐用年数を超過した下水管は、さまざまなリスクを抱えているのです。
そして、それらのリスクを回避するために、下水管の点検が必要です。
 

下水管の老朽化による漏水や崩壊を防ぐため

下水管の中には、汚物や薬品などが混ざった汚水が流れています。
そのため、下水管は劣化しやすい設備であり、排水管が劣化すると、亀裂の発生や地盤沈下の原因となります。
 
また、下水管の中では硫化水素が発生する恐れもあるでしょう。
硫化水素とは、埼玉県の陥没事故の原因であると言われる無機化合物です。
 
硫化水素そのものには、下水管を腐食させるような働きはありません。
しかし、空気中に放出されたり、物体の表面に沈着したりすると、細菌の働きにより硫酸の性質を持つようになります。
結果、下水管を腐食させてしまうのです。
 
腐食した下水管は脆く崩れやすくなり、倒壊するリスクが高まります。
定期点検を行うことで、下水管の亀裂や腐食などのトラブルを発見できるのです。
 

つまりや逆流による悪臭・衛生問題を防ぐため

下水管は埋設された設備です。
地中には砂やごみが存在しています。
そのため、下水管に亀裂や腐食が発生すると、その部分から下水管の中に砂やごみが入り込み、つまりの原因となるでしょう。
 
また、下水管の中を通る汚水には、油分や石けん、人間・動物の毛なども含まれます。
これらが下水管の中に堆積していき、つまりの原因となる可能性もあります。
 
ご家庭などの排水管と同様に、下水管もつまりを起こします。
そして、下水管がつまると多くの方が排水を流せなくなり、排水の問題を抱えることになるのです。
 
それだけではなく、つまった下水管は汚水の逆流や、悪臭が発生するリスクも持ちます。
下水管が逆流を起こすと、町中の排水溝やマンホールから汚水が溢れ出す可能性があり、悪臭で外を歩けなくなるという事態に発展するかもしれません。
 
つまりや衛生問題を予防するために、下水管の定期点検は必要だと言えます。
 

下水道点検の義務化とは?


埼玉県の陥没事故を受け、国土交通省は、各自治体に下水管の定期点検実施を義務付ける旨を発表しています。
この報道を見て、今まで点検の義務がなかったのかと、驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかし、点検が一切行われていなかったという解釈は誤りです。
2015年に下水道法は改正され、この折に、「下水道管理者は5年に1回以上の頻度で、腐食のおそれが大きい下水道管路の点検」をすることを義務付けられています。
 
2025年2月の発表内容では、「下水管の定期点検の対象を拡大する方針」とあるため、「腐食のおそれが大きい下水道管路」の部分が変更になることが予想されます。
 
参考:下水道管路の点検結果を初公表~減らせ道路陥没!下水道管路メンテナンスの確実な実施に向けて~┃国土交通省
 

静岡県の取り組み


埼玉の陥没事故を受け、静岡県の各自治体では、2025年2月に道路下に陥没する恐れのある空洞がないかを点検しています。
 
静岡市では、2月12日から口径2メートル以上の下水管を対象に、業者に委託して調査を行いました。
この調査では専用車を用いて、一般車と同じ速度で道路を走行しながら、地面に電磁波を照射して空洞が発生していないかを点検しています。
このように、自治体ごとに点検を実施しているのです。
 
また、静岡県の方針では、人間の目が届かない範囲の点検にはドローンを用いることを検討しています。
人間が行う点検は、人間が行き来をできる範囲に限られます。
ドローンを用いることができれば、人間が行けないような場所でも点検を行えるのです。
 
さらに、下水管の補修に関しても、下水管が壊れた後に補修する「事後保全型」ではなく、下水管の長寿命化を目指す「予防保全型」に管理体制を変更させることについても検討しています。
 
参考:“道路下に空洞ないか” 静岡市 専用車両で調査┃NHK
参考:県 下水道管内の点検方法を検討 予防的対策へ┃NHK
 

ご家庭の排水管もメンテナンスが必要


下水管と同様に、ご家庭の下水管である排水管も、定期メンテナンスは必要です。
ご家庭の排水管も劣化しますし、損傷が発生します。
腐食することもあれば、つまりが発生することもありますし、汚水が逆流することもあり得ます。
 
排水管の点検を、お客様が目視で行うことは難しいでしょう。
ご家庭の排水管も埋設されており、点検するためには機材を用いて点検したり、排水管を掘り起こしたりする必要があるのです。
そのため、排水管の耐用年数に不安がある場合や、つまり、水漏れが疑われる場合には、業者に相談してください。
 
なお、弊社は地域密着型の、水まわりメンテナンスサービスを提供している会社です。
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